毎月10日20日30日に更新中「わたしのふるさと」

歴史の舞台と本州最西端の絶景ポイントが一杯つまっちょる、下関においでませ!

歴史の舞台と本州最西端の絶景ポイントが一杯つまっちょる、下関においでませ!

関門海峡を前にした下関では、源平合戦や幕末から明治にかけて数々の歴史的出来事が繰り広げられました。また、本州最西端に位置しており、多くのすばらしい景観が見られます。

今回は、そんな私のふるさとをご紹介します。


スカイツアーズ

維新と源平合戦の舞台

令和4年7月中旬、久しぶりに下関に帰省した際、高杉晋作ゆかりの地と歴史的展示物のある「みもすそ川公園」を回ってきました。

功山寺(こうざんじ)

功山寺(こうざんじ)
功山寺山門

高杉晋作挙兵像
高杉晋作挙兵像

元治元年(1864)12月15日夜半、雪の舞い散る中、長州の命運をかけて藩の俗論派に対して高杉晋作が立ち上がった地が「功山寺」です。この場面はNHKの大河ドラマ「花神」(1977年)で高杉晋作役の中村雅俊さんによって演じられました。この功山寺挙兵を契機に長州藩は倒幕、維新へと突き進むことになりました。

秋の功山寺は、総門から山門までの参道の紅葉が見事です。


スポット名功山寺
住所〒752-0979 山口県下関市長府川端1-2-3

営業時間9:00〜17:00
電話番号083-245-0258
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttp://kouzanji.org

東行庵(とうぎょうあん)

東行庵」は、高杉晋作の菩提を弔うため、井上薫や伊藤博文らの支援で明治17年(1884)に創建されました。「東行」は高杉晋作の号です。敷地内には、27歳7ヵ月で亡くなった高杉晋作の墓や銅像があります。


高杉晋作と野村望東尼(勤王家、歌人)合作の歌碑
高杉晋作と野村望東尼(勤王家、歌人)合作の歌碑
面白き こともなき世に おもしろく (晋作)
   すみなすものは 心なりけり (望東)

この場所には、高杉晋作が創設した奇兵隊の本陣が置かれていました。


スポット名東行庵
住所〒750-1101 山口県下関市吉田町1184

電話番号083-284-0211
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttps://www.tougyouan.jp

みもすそ川公園

長州砲(関門橋を背景にし、関門海峡に砲口が向けられています)
長州砲(関門橋を背景にし、関門海峡に砲口が向けられています)

文久3年(1863)と元治元年(1864)年に長州藩とイギリス、フランス、オランダ、アメリカの四か国との間で起きた2度の武力衝突を下関(馬関)戦争といいます。

みもすそ川公園は下関戦争の舞台となった関門海峡に面して設けられています。この公園には、長州藩が戦争で用いた青銅製の大砲(長州砲)のレプリカが5門展示されています。


壇ノ浦古戦場跡
壇ノ浦古戦場跡|観光スポット|【公式】山口県観光/旅行サイト おいでませ山口へ (yamaguchi-tourism.jp)

また、関門海峡は源平合戦最後の壇ノ浦古戦場でもあり、錨を担いだ平知盛と八艘(はっそう)跳びの源義経の像もみられます。

公園の近くには、関門トンネル人道の入口があります。関門国道トンネルは二重構造になっていて、上が車道、下が人道です。北九州門司区の和布刈(めかり)出口までは約780mで、市民のウォーキングやジョギングにも利用されています。


スポット名みもすそ川公園
住所〒751-0813 山口県下関市みもすそ川町1-1

電話番号083-231-1933
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttps://yamaguchi-tourism.jp/

唐戸(からと)エリア

唐戸エリアは古くからの市内中心地です。ここには多くの観光施設が集まっています。

赤間神宮(あかまじんぐう)

赤間神宮(あかまじんぐう)
水天門

壇ノ浦の戦いで入水した安徳天皇(当時8歳)が祀られています。竜宮城をイメージしたとされる朱塗りの「水天門」が特徴的です。

安徳天皇の御陵(墓所)があります。ここは、小泉八雲の怪談「耳なし芳一」の舞台で、境内に「芳一堂」という祠(ほこら)があります。

「先帝祭」は下関最大の祭りで、平家の女官たちが遊郭に身を落としながらも、年に一度安徳天皇の命日に連れだってお参りしたことが起源とされています。5月3日には着飾った花魁(おいらん)が下関の街中を赤間神宮に向けて練り歩く「上臈(じょうろう)道中」が行われます。


スポット名赤間神宮
住所〒750-0003 山口県下関市阿弥陀寺町4-1

営業時間9:00〜17:00
電話番号083-231-4138
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttp://www.tiki.ne.jp/

日清講和記念館

日清講和記念館

1895年(明治27年)に割烹旅館「春帆楼(しゅんぱんろう)」で全権の伊藤博文が清国使節の李鴻章(りこうしょう)と会見し、日清戦争の講和条約である下関条約が締結されました。その歴史的意義を伝えるため、春帆楼の隣接地に記念館が設置されています。

春帆楼は、それまで禁止されていたフグ料理の提供が許された第一号です。赤間神宮、安徳天皇御陵に隣接した高台に位置し、前に関門海峡を望みます。


スポット名日清講和記念館
住所〒750-0003 山口県下関市阿弥陀寺町4-3

営業時間9:00〜17:00
電話番号083-241-1080
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttps://www.shimohaku.jp/

スポット名春帆楼
住所〒750-0003 山口県下関市阿弥陀寺町4-2

営業時間11:00〜14:30 / 17:00〜21:00
電話番号083-223-7181
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttps://www.shunpanro.com/
instagram@shunpanro_official

唐戸市場

唐戸市場

卸売市場」ですが、小売りも行っており、一般の人も新鮮な食材を入手できます。


唐戸市場のふぐ

毎週金、土、日曜日と祝日には、「活きいき馬関街」が開催され、屋台でフグの握り寿司、フグ汁、海鮮丼などが味わえます。

下関は、フグ、あんこう、くじらの水揚げが日本一です。

下関は近代捕鯨発祥の地であり、商業捕鯨が再開された地でもあります。我が国唯一の母船式捕鯨業の基地です。


スポット名唐戸市場
住所〒750-0005 山口県下関市唐戸町5-50

電話番号083-231-0001
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttps://www.karatoichiba.com

海響館

海響館
海響館

海響館」では、イルカとアシカの共演ショーが楽しめます。

ペンギンの展示、日本最大級のペンギン施設「ペンギン村」の水中トンネルでは、まるで空を飛ぶように泳ぐペンギンを見ることができます。

100種類のフグを見ることができ、フグの展示種類数は世界一です。


海響館のスナメリ(小型のイルカ)

海響館の「スナメリ(小型のイルカ)」は、口を使って泡のリングを作ります。

世界に数体しかないと言われるシロナガスクジラ(最大のクジラ)の全身骨格標本が展示されています。


スポット名海響館
住所〒750-0036 山口県下関市あるかぽーと6-1

営業時間9:30〜17:30
電話番号083-228-1100
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttps://www.kaikyokan.com
instagram@shimonoseki_aquarium_kaikyokan

本州最西端北浦街道

下関市街から国道191号線を北上し、角島までの絶景ポイントを紹介します。

毘沙ノ鼻(びしゃのはな)

本州最西端の地・毘沙ノ鼻
本州最西端の地·毘沙ノ鼻 | 下関観光ガイドブック「海峡出会い旅」WEB版 (shimonoseki-kgb.jp)

国道191号線を北上し、吉母で標識に従って左折すると毘沙ノ鼻に着きます。東経130°51分45秒、北緯34°6分27秒にある本州最西端の岬です。

岬には海抜120メートルの所に駐車場が備わった展望広場があり、「本州最西端の地」という碑が立っています。前に響灘が広がり、沖合に蓋井島(ふたおいじま)が見えます。


スポット名毘沙ノ鼻
住所〒759-6541 山口県下関市吉母

営業時間8:30〜18:30

川棚温泉(かわたなおんせん)

下関の奥座敷と呼ばれ、長府藩の藩主も度々湯治し、幕末には奇兵隊士も入浴したと言われています。

川棚温泉街の中にある妙青寺(みょうせいじ)には、昭和7年5月に訪れて100日間滞在した種田山頭火の句碑があります。

  「涌いてあふれる中にねている」

他にも近くにある「川棚のクスの森」でも句が詠まれています。

  「大楠の枝から枝へ青あらし」

クスの森は、樹齢1000年以上で、国の天然記念物に指定されたクスの巨木です。


川棚のクスの森
川棚のクスの森

川棚温泉街の山手の方には、「響灘・厚島展望公園」があります。公園からは、響灘と沖合2kmに浮かぶ男島、女島、竜宮島、石島の4島からなる厚島(4島の総称)が一望できます。

フランスの世界的ピアニスト、アルフレッド・コルトーが1952年(昭和27年)に山口県(宇部市、下関市)でコンサートを開催した際、川棚観光ホテルに宿泊し、ホテルから眺めた厚島を見て、あの島に住みたいと言ったと伝えられています。

山口県の郷土料理として知られる「瓦そば」は、川棚温泉が発祥の地です。1961年(昭和36年)に川棚温泉の旅館で宿泊者向けの料理として出されたのが始まりです。「元祖瓦そばたかせ」、「川棚グランドホテル 瓦そば本店 お多福」で食べることができます。

今では、一般の家庭料理としてもよく食べられています。私も下関に帰省すると、必ず母がホットプレートで作ってくれます。


瓦そば


スポット名川棚グランドホテル 瓦そば本店お多福
住所〒759-6301 山口県下関市豊浦町大字川棚温泉

営業時間11:00〜22:00
定休日水曜日(当面の間 無休)
電話番号083-774-1111
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttps://www.kgh-otafuku.co.jp/
instagram@kawatanaotafuku

スポット名川棚温泉 元祖 瓦そば たかせ
住所〒759-6301 山口県下関市豊浦町大字川棚5437

営業時間・定休日お電話にてお問い合わせください。
電話番号083-772-2680
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttps://www.kawarasoba.jp

湯玉、宇賀本郷、長門二見の海岸線

川棚温泉、小串を過ぎると海岸線が続き、雄大な響灘の景色が楽しめます。


福徳稲荷神社
福徳稲荷神社(犬鳴峠の高台から響灘、厚島を望みます)

福徳稲荷神社」は、川棚温泉から北へ約8km進んだ犬鳴き峠の高台にあります。ここからは、沖合の島々を見渡すことができます。

宇賀本郷を過ぎると、二見夫婦岩が国道沿いに見えてきます。さらに北上すると、土井ヶ浜海岸があり、白い砂浜とエメラルドグリーンのきれいな海水浴場が点在しています。

道の駅北浦街道 豊北

道の駅北浦街道 豊北

道の駅北浦街道 豊北」は「2018年 旅好きが選ぶ!道の駅ランキング」で全国1位に選ばれた人気の道の駅です。すぐそばに和久(わく)漁港があり、新鮮な魚介類が豊富です。


スポット名道の駅北浦街道 豊北
住所〒759-6121 山口県下関市豊北町大字神田上314-1

営業時間8:30〜11:00
電話番号083-786-0111
※お電話番号はお間違えないようお願い致します。
WEBhttp://michinoeki-houhoku.jp

角島

特牛(こっとい)を過ぎて、国道191号線から左折して県道275号線に入り、「角島展望台」を目指します。海士ヶ瀬公園(あまがせこうえん)の西側に位置する展望台で、角島大橋を一望できます。

また、ここからは海の中に真っ直ぐ線を引いたような不思議な潮目(日本海と響灘の二つの海流によりできる海水の境目)を目にすることができます。

角島を目の前にしたホテル西長門リゾートは、テレビドラマ「HERO」の撮影で木村拓哉さんや綾瀬はるかさんも泊ったそうです。ティーラウンジからは、角島大橋と海の眺めがバツグンです。


角島大橋

角島大橋」は、下関市豊北町神田と角島の間の海士ヶ瀬戸に架かる橋です。全長1780mで、2000年に完成しました。映画、テレビドラマ、CMのロケにも使われています。


角島灯台

角島灯台」は、島の最北端、夢ヶ崎に立つ石造りの洋式灯台です。1876年(明治9年)に初点灯され、2020年に国の重要文化財に指定されました。


スポット名角島
住所〒759-5332 山口県下関市豊北町大字角島


歴史の舞台と本州最西端の絶景ポイントが一杯つまっちょる、下関においでませ!まとめ

歴史のロマンと本州最西端の美しい景観、そして美味しいものが一杯の私のふるさと。そんな下関にぜひおいでませ!

この記事を書いた人

まんじゅ55
まんじゅ55ライター
下関出身で、高校まで市内に在住していました。現在は、関東地方でライター、翻訳者として活動中です。年に2回は帰省して、ふるさとを満喫しています。