生まれも育ちもずっと札幌。旅行以外でこの土地を離れたことはありません。よく道外の人に「札幌っていいところだよね。景色はきれいだしのんびりしてるし、食べ物は美味しいし」と言われます。そのたびに「そうなんだ?」と、なんだか新鮮な気分になります。
私にとっては、身近すぎて当たり前過ぎて、いざ札幌の魅力と言われてもピンとこない。
なので真剣に考えてみました。自分にとって当たり前すぎる「ふるさと札幌」の魅力を!
そして気づいたんです。札幌の人も街も風景も食べ物も、当たり前のようなすべてが、
「いいんでないかい?」
と、思わず北海道弁で呟いてしまうほど、居心地のいいものだということに。
そんな柔らかい言葉がふさわしい札幌の魅力ポイントを5選熱く語ります!
いいんでないかい【1】自然あふれる場所がたくさん!
札幌の場合は、どーんと自然が溢れる場所が市内にもたくさんあります。都会の喧騒に疲れて、ちょっと自然の空気を吸いたい!となったら、車で30分も走れば木々の生い茂る公園に行けます。
大きな池のある公園もあり、ヨーロッパのような雰囲気を感じさせてくれます。虫や鳥もたくさんいるので生き物観察にもピッタリ!夏場や桜の時期にはこういった緑あふれる場所でジンギスカンパーティをしてしまうのが札幌市民です。(※できる場所は決まっているので注意)
とにかく、どどんと自然を感じろ!そんな自然の勢いのある公園が多いのが「いいんでないかい?」
いいんでないかい【2】豊かなアートがあちこちに
あちこちで素晴らしいアートに触れられることも札幌市の魅力のひとつ。
札幌駅や大通公園の銅像は有名ですが、他にも市内のあちこちで素敵な彫刻に出会えます。ちょっと歩いていたら、こんなところにも?というくらいあるので、休日にアートを巡る散策なんておススメです。
石切り場だった跡地が、アーティスティックな広場になった場所もあります。札幌軟石を切り出していた場所の跡地を、そのままにしておくのはもったいないと、まるでファンタジー映画に出てくるような雰囲気のある公園に変えたのです!
ここまでする必要があったのか?というその感覚が、「いいんでないかい?」
いいんでないかい【3】開拓の歴史に思いを馳せる
北海道は屯田兵などの開拓民が移住して切り開いた土地。先人たちの苦労の歴史や当時の文化に触れられる民俗資料館や記念館がたくさんあります。
資料を読んでいると野生生物、厳しい原始林、冬の過酷さに耐えて札幌の地が切り開かれたのがわかります。
クマの出現が当たり前だった当時(最近もよく出没してますが)開拓にはたくさんの困難があったことでしょう。
それを「忘れてはいけない」と、ばかりに、クマの毛皮ごと当時の記録を残してくれているのがむしろ感動で「いいんでないかい?」
いいんでないかい【4】ラーメンが美味しすぎる!
北海道のラーメンの魅力について、くどくどと語って何になるでしょう。
美味しい!食べて!と叫ぶのみです。
札幌のどこに行ってもラーメン屋にはぶち当たりますから、とにかくピンと来るお店があったら食べてみてください。
お気に入りのラーメン屋が増え続けるという、まさに「いいんでないかい?」な、喜びのスパイラルが始まります。
いいんでないかい【5】豪雪はつらい!でも雪景色は美しい
車が雪に平気で埋まる。それが札幌。これだけの量が一晩で積もることが多々あります。
転勤で札幌に来て「いいところ!ずっと住みたい」と言っていた人が冬を迎えて「もう札幌はこりごり!」と、豹変するのを何度も見てきました。
これほどマックスに雪が積もれば雪かきの苦労は半端ではないので、気持ちは痛いほど理解できます。札幌市民だって毎年泣きたくなるので。
しかし、どうですか。この氷柱(ツララ)。自然の造形の見事さにため息が出ませんか。陽に当たってキラキラ輝くさまは宝石のようです。(※危険なので決して近づいてはいけません)
雪は確かに大変です。けれど雪景色はやっぱり綺麗で、全てが白く覆われた世界には感動することが多々あります。
個人的にいちばんの雪景色は、前日大量の雪が降って積もった次の日の早朝です。朝日に輝く白い世界に佇んでいると、美しさに純粋に心奪われます。
豪雪はいつの時代も雪国に住む人間の悩みの種。でも厳しい美しさを目の前にすると自然に対して謙虚にならざるを得ません。
厳しくて美しい。
それが自分のふるさとなんだと、静かに「いいんでないかい…」と、納得するのみです。
「いいんでないかい」な、ふるさと「札幌」でこれからも過ごしていく
心の赴くままに熱く(自分にとって)おすすめの札幌の魅力ポイントを語りました。最後まで記事をご覧いただきありがとうございます!
わたしもこうやって改めて札幌を見つめ直すことで、自分はこんなに「札幌」が好きだったのか、と気づきました。この記事で少しでも札幌の魅力が伝わり、訪れたい!という気持ちになって頂けたら、たいへんうれしいです。
もし、そんな方が一人でもいてくださったら今回の記事を自分自身で、「いいんでないかい」と言ってあげたい。そう、思います。
この記事でご紹介した場所等
写真撮影:文(ふみ)
この記事を書いた人
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後戻りできない年齢でフリーランスの仕事をはじめライターになりました。
生まれも育ちもずっと北海道。その面白さや魅力、住んでいる人たちを応援したい!と日々奮闘中。ドライブ、カフェ、道の駅や図書館めぐりが大好きです。