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よろまいか?ぜひみてほしい!信州木曽の魅力

よろまいか?ぜひみてほしい!信州木曽の魅力

「木曽路はすべて山の中」。これは島崎藤村の「夜明け前」という長編小説の冒頭です。そう残されるほど、雄大な山々に抱かれた木曽地域(大桑村)で私は生まれ育ちました。

古くから「中山道」の一角として親しまれてきた木曽は、近づくにつれ宿場町が目につき始め、澄んだ空気と緑の薫りがぐんと近くに感じられる。そんな自然豊かで歴史あふれる地域です。

知名度はまだまだですが、THE田舎といった佇まいを心地よく感じる方はきっと多いはず。ぜひ足を運んでいただきたいと願いを込め、私のふるさと「信州木曽」を紹介させていただきます。

信州木曽ってどこ?

木曽地域は、長野県の中信地方に位置する木曽川流域の地域です。南木曽町、大桑村、上松町、王滝村、木曽町、木祖村、6つをまとめ木曽地域(木曽郡)と呼ばれています。中でも、南木曽町と木曽町は「日本で最も美しい村」に選ばれており、その景観は折り紙つき。

木曽五木(ヒノキ・サワラ・ネズコ・アスナロ・コウヤマキ)の美しい森林に囲まれた木曽は、知る人ぞ知る魅力的な地域なのです。

そうだったんだ!信州木曽の歴史

特に有名なポイント2つとともに、木曽の歴史をみてみましょう。

平安末期頃~ 木曽義仲の活躍

「木曽義仲」の名を聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか?奥様である巴御前も有名ですね。 木曽義仲こと、源義仲は平安時代末期頃に木曽谷を拠点とし、活躍した名将です。県歌「信濃の国」にも登場する「朝日将軍」として県全体で親しまれています。

江戸時代〜 中山道の開通

江戸時代になると、五街道のひとつ「中山道」が開通。その道すがらである木曽は、旅人の疲れを癒す宿場町として利用されてきました。第14代将軍:徳川家茂公の正室にあたる「皇女和宮」が京都から江戸へ輿入れする際に通行した街道として有名です。

現在でも、木祖村(現在塩尻市)では「皇女和宮御下向行列(こうじょかずのみやごけごうぎょうれつ)」なる、花嫁行列を模したお祭りが開催されています。(10月中旬頃)

思わず目をみはる⁉木曽の見どころ5選

絶対に外せない木曽のおすすめスポットを、5つに絞ってご紹介していきます。

江戸時代へタイムスリップ!妻籠宿

古くから、良質な木材で生計を立ててきた木曽。「妻籠宿」では、現在でも木曽漆器やお六櫛など、木工製品のお土産を扱う店が軒を連ねています。

ただそれだけでなく、郷土食の「おやき」「五平餅」の食べ歩きだったり、おしゃれカフェ・雑貨屋さん巡りだったり、歴史的街並みと現代人向けの楽しみ方が融合された観光地になっています。

ちなみに私が思う、妻籠宿が一番映える季節は秋。たわわに実った柿の木の向こうに見える、色づいた山々がなんとも美しく、町並みの雰囲気も相まってなんだか懐かしい気持ちになりますよ。


スポット名妻籠宿
住所〒399-5302 長野県木曽郡南木曽町吾妻804

WEBhttps://tsumago.jp
instagram@nagisotourismassociation
※2024年10月時点の情報です。

立派なかけはし!奈良井宿

妻籠宿と同様「奈良井宿」も古い町並みのなかに、木工製品のお土産店やおしゃれカフェなどが向かい合って立ち並んでいます。ただ、異なる特徴は国道から通りすがりに見える、大きな架け橋ではないでしょうか。渡る前に眺めても橋の中心から眺めても、とにかく迫力満点。

奈良井宿へ入る前からワクワクが止まりません。ただし、冬場は凍結により立ち入り禁止になってしまうため、お出かけの時季には注意が必要です。


スポット名奈良井宿(奈良井宿観光案内所)
住所〒399-6303 長野県塩尻市奈良井497-3

WEBhttps://www.naraijuku.com
※2024年10月時点の情報です。

息を呑む⁉ あてら渓谷と柿其渓谷

木曽には、エメラルドグリーンに美しく輝く「あてら渓谷」「柿其渓谷」があります。純度の高い水は、自然豊かな地域ならでは。

特に、あてら渓谷は、国道からも分かりやすい場所に位置しているため、近年多くの観光客に人気のスポットです。バーベキュー設備も整っているため、大勢で集まって川遊びを楽しむ姿が多くみられます。


スポット名あてら渓谷
住所〒399-5504 長野県木曽郡大桑村野尻

WEBhttps://www.vill.okuwa.lg.jp
※2024年10月時点の情報です。

スポット名柿其渓谷
住所〒399-5301 長野県木曽郡南木曽町読書1360

WEBhttps://nagiso.jp
※2024年10月時点の情報です。

こんなところに浦島太郎⁉ 寝覚の床

国の名勝にも指定されている「寝覚の床」は、ゴツゴツとした巨大な岩が折り重なり迫力満点。木曽川の水流によって生み出された自然の産物です。竜宮城から戻った後の浦島太郎が移り住んだ地として語り継がれており、寝覚の床中央には弁財天をお祀りした「浦島堂」を見ることができます。


スポット名寝覚の床
住所〒399-5607 長野県木曽郡上松町上松1704

WEBhttps://kiso-hinoki.jp/
※2024年10月時点の情報です。

そよ風さわやか!開田高原

木曽の中でも「開田高原」はもっとも涼しくさわやか。8月の平均気温はなんと26℃ほどです。点々と見られる白樺の木立が美しく、これぞ高原というようなおすすめドライブコースです。

朝晩の寒暖差があるため、名産のとうもろこしはとっても甘く、地元の人からも大人気。その味わいを活かしたソフトクリーム屋さんは行くたびに長蛇の列になっています。生乳のさっぱりとした後味と、とうもろこしの優しい風味を活かした手作りソフトクリームは虜になること間違いなし!ぜひ、お出かけの際は味わってみてくださいね。


スポット名開田高原
住所〒397-0301 長野県木曽郡木曽町開田高原末川

WEBhttps://kaidakogen.jp
X(旧Twitter)@kaidakogen
※2024年10月時点の情報です。

魅力あふれる信州木曽によろまいか?

木曽の認知度はまだまだかもしれません。しかし、自然豊かで歴史深い土地にはたくさんの魅力があります。今回紹介しきれませんでしたが、特産品を扱う道の駅やおしゃれカフェなど見どころもたくさん。ぜひ一度、信州木曽へ足を運んでみてくださいね。

この記事を書いた人

柴崎ありさ
柴崎ありさライター
長野県在住木曽出身のWebライター。趣味は、実家の猫吸いと御朱印集めです。夫と協力してブログをやっています。