ニュージーランドは日本の北海道と本州のように北島と南島に分かれている島国ですが、元々はイギリスの植民地だったことから街中にはイギリス文化を感じる建物や風景が所々存在しているのが特徴です。
しかしニュージーランドはイギリスのようなゴシック建築や牧歌的な風景も持ちつつ、まるでスイスのような壮大な山々、ハワイのようなゆったりとした空気と青い海、それらを全てあわせ持ったとても魅力的な国なのです。
そんな魅力溢れるニュージーランドに私は1年ほど暮らしていました。
ビザの関係で帰国せざるを得なかったのですが、永住権の取得を試みたほどこの国での生活が自分に合っていたのでニュージーランドは私にとって第2の故郷といっても過言ではありません。
おそらく短期間の滞在でもそれは十分に感じたと思うのですが、1年暮らしたからこそ見れた風景や訪れることができた場所があるので、その魅力を前編では南島、後編では北島と分けてご紹介したいと思います。
花の街クライストチャーチ
まず最初にご紹介したいのはニュージーランド第2の都市と言われている「クライストチャーチ」です。
街のあちこちに公園や庭園があることから別名「ガーデンシティ」とも呼ばれており花が咲き誇る春 (9月~11月頃) は特におすすめのシーズンとなっています。
中でも私はこのクライストチャーチがとても住みやすく長く滞在しておりました。
そんな私がオススメするクライストチャーチの観光スポットはこちら
ニューブライトン
「ニューブライトン」は市内中心部からバスで30分ほど行った先の沿岸郊外にあります。
沿岸ということもあって夏は海水浴を楽しむ人達で賑わい、街にはサーフショップやソテツの木があることから南国っぽい雰囲気が漂うのが特徴です。
また近くには海を見渡せる図書館があり、その2階から海にまっすぐ伸びる桟橋は解放感で溢れ、釣りをしたり海を眺めたり思い思いに楽しめる人気のスポットとなっています。
ちなみにこの図書館はWi-Fiも完備されカフェも併設されているので、海を眺めながら本を読んだり勉強するのもおすすめです。
ハグレーパーク
「ハグレーパーク」は市内から歩いて10分ほどの所にある約182㎡ (東京ドーム38個分) もある広大な公園。
敷地内にはカフェや植物園、また9月には桜が満開になるのでただ散策するだけでも楽しめますし、木陰で本を読んだり寝そべったり園内を流れるエイボン川でパンティングを楽しんだり、のんびりとした時間を過ごすことができます。
テカポ湖
そして旅行で訪れるなら必ず立ち寄って欲しい場所がこの「テカポ湖」です。
こちらは先程紹介したクライストチャーチからバスで3時間ほどの所に位置し、ニュージーランドでも屈指の観光スポットとなっております。
見所は何と言ってもターコイズブルーの湖と星空です。
このテカポ湖は晴天率が高く、空気が澄んでいることに加え周辺に障害となる大きな建物が無いことから「星空保護区の最高位」に認定されているので美しい星空を見ることができます。
おそらくニュージーランドへ旅行で訪れたことがある方はこのテカポ湖へも足を運ばれたかもしれません。
しかしこの時私が住んでいて良かったと思ったことは、星空を見るなら夏より冬の方がより多くの星が見れることです。
しかし旅行でニュージーランドへ行くなら冬より断然春、夏の方がオススメなのでなかなか冬にこのテカポ湖へ訪れる機会が持てないのです。
だからと言って夏だと綺麗に見れない訳では無いのですが、夏と冬の両方を見た経験上やはり星の数は圧倒的に冬の方が多かったように思います。
ただこの天文台の場所が標高1043mの所にあるので夏でも防寒対策が必要なほど寒く、冬だと防寒具の貸し出しはあるのですが、外にずっといられないほど極寒の寒さになるので注意が必要です。
しかしそんな寒さも吹き飛ぶほど空を見上げると流れ星が止まることなく流れ、満天に輝く星空は涙が出るほど感動的だったのを覚えています。
そんな星空ツアーですがもちろん晴れていることが最低条件なのですが、その他にも夜になると雲がでてきたり強風だとツアーが遂行されなかったり等、確率は50%以下と言われています。そしてもちろん新月ほど星も良く見えます。
しかし万が一天気が悪くなってしまった場合でも天文観測の研究用に使われている巨大な望遠鏡や研究施設の一部を見学することができますし、テカポ湖自体の晴天率は80%と言われているので、昼間に天文台まで登るとカフェがあるのでそこで美しい景色を堪能できることからおすすめのスポットとして紹介させていただきました。
ちなみにこの天文台まではテカポの街から歩くと1時間ほど掛かりますが、星空ツアーの時は街頭もなく真っ暗なのでバスでの移動になります。
和食レストランKOHAN (湖畔) の 「サーモン丼」
実はニュージーランドのシーフードは世界的に有名で、最も水が澄んでいるといわれるニュージーランドの海で育ったキングサーモンは口の中でとろけるほど脂がのっておりとても美味しいのです。「和食レストランKOHAN (湖畔) 」の 「サーモン丼」は、お値段は27ドル (約2,200円) と少々高めではあるのですが、湖を眺めながらいただく絶品のサーモンは、ここへ訪れたら必ず食べたいと思えるほどおすすめの一品です。
クイーンズタウン
「イギリス・ビクトリア女王が暮らすのにふさわしい街」として名付けられた「クイーンズタウン」。
その名の通り美しい湖畔を眺められるリゾートタウンとしてとても有名な街です。
実は私はあまりの風景の美しさにクライストチャーチよりもクイーンズタウンの方が住みたい街ではあったのですが、クライストチャーチよりも物価が高いことや小さい街なので仕事を見つけるのが困難であること、そして何よりも寒い!という理由で断念しました。
※ニュージーランドは南極の近くにあるため、クライストチャーチよりも南にあるクイーンズタウンの方が寒くなります。
しかしこのクイーンズタウン近辺は美しい黄葉を鑑賞できるので秋に訪れるのもオススメなのです。
そんなクイーンズタウンの魅力をもう少しご紹介したいと思います。
アロータウン
クイーンズタウンからバスで約30分のところにある人口2,000人ほどの小さな町「アロータウン」。1~2時間ほどで1周できるのですがメインストリートにはおしゃれなカフェ等多くのショップが立ち並んでるので、ついつい長居してしまう魅力的な町なのです。
ファーグバーガー
クイーンズタウンへ訪れたら必ず食べたいと思うほど人気のハンバーガー「ファーグバーガー」。
実はこのファーグバーガー、世界で最も美味しいと言われているハンバーガーなのです。
人気の秘密は顔ほどあるボリューミーな大きさ、そしてパンから手作りしているという全て手作りにこだわった美味しさ。
それらが世界中で愛される理由ではないかと思います。
そんな人気店なのでやはり行列はつきもの。私が訪れたのは冬の閑散期だったのですが、それでも1時間ほど待った記憶があります。
ちなみにお値段は14ドル (約1,150円) です。
少し高いようにも思えますが、世界一と言われる美味しさとボリュームのある大きさでかなりの満足感が得られるのではないでしょうか。
「ヨーロッパ」と「ハワイ」2つをあわせ持つニュージーランドの魅力 -前編-のまとめ
以上で前編では南島のおすすめスポットを紹介させていただきました。
南島は自然が多いためベストシーズンは場所によって異なるのですが、旅行で全体を周るならやはり春から夏 (9月~2月頃) がおすすめです。
その理由として
- 暖かく過ごしやすい
- 雨が少ないのでアクティビティを楽しめる
- 日照時間が長い (夏は22時くらいまで明るい)
などです。
しかしニュージーランドの紫外線は日本の7倍と言われているので、夏は特に日焼け対策は必須です。
そして治安に関しては日本と同じくらい良いのですが、安心して貴重品を置いたまま席を立ったりなどはかなり危険なのでやはり海外にいるということは意識していたほうが良いです。
以上、引き続き後編では北島のおすすめスポットと、ニュージーランドのグルメも合わせて紹介していきたいと思います。
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