宮城県と岩手県の県境に位置し、海と山に囲まれた港町。
そこが私のふるさと「気仙沼」です。
私は高校卒業までを気仙沼で過ごしました。
当時は都会に憧れていましたが、地元を離れて暮らす今、改めてこの町に魅力を感じています。
映画館も大きなショッピングモールもなく、田舎だけどそれがいい!
決して便利とはいえませんが、海と山の幸に恵まれ、人の温かさを感じられる町です。
帰りたくなる、そして帰ればホッとする。
そんな私の大好きな気仙沼の魅力をお伝えします!
気仙沼ってどんなとこ?
気仙沼市は宮城県の北東端にあり、このように海と山に囲まれた長閑な港町です。
まずは気仙沼の特徴についてご紹介しますね。
海の幸恵まれた気仙沼港
気仙沼は世界三大漁場の三陸沖の恩恵を受け、古くから港町として栄えてきました。
気仙沼港には全国から船が集まり、漁船が並ぶ風景はお馴染みです。
日本一の水揚げを誇るメカジキやカツオをはじめ、サンマ、サメなど一年中様々な魚が水揚げされています。フカヒレは気仙沼の特産品として有名です!
早起きすれば、活気のある魚市場の見学もできるので、気仙沼を訪れた際にはぜひ参加してみてください!
【魚市場・ガイドツアー】
・申し込み / お問い合わせ:(一社)気仙沼し観光協会(気仙沼海の市2F)
出船送りで大漁祈願
漁船の出港時には、一年の航海安全と大漁を祈願しながら船を見送る「出船送り」も行われています。
船には大漁旗が飾られ、岸壁では色鮮やかなテープや福来旗(ふらいき)を手に見送るのが慣例です。
福来旗とは大漁旗を模した小旗のこと。
震災後の気仙沼を、そして伝統的な出船送りを活気づけるために、地元の女将さん達によって作成されました。以来、気仙沼の出船送りには欠かせないアイテムとなっています。
地元の団体による太鼓の演奏なども行われ、お祭りムードが漂う中盛大に送り出します!
もちろん観光客の方も大歓迎!福来旗の貸出も行っていますので、気仙沼ならではの出船送りを体験してみてくださいね。
気仙沼は養殖も盛んなところ
日本有数の牡蠣の養殖場としても知られている気仙沼。
気仙沼では「森は海の恋人」を合言葉に、植樹や整備など海を守るための森づくりが行われています。
森の豊かな栄養をたっぷり含んだ海で育つ牡蠣は、身が大きく濃厚な味わいが特徴です!
その他にもホタテやわかめ(めかぶ)、ほやの養殖も盛んに行われていて、海のごちそうがたくさんありますよ!
自然の中でパワーチャージ!四季折々楽しめる気仙沼のphotoスポット
観光に行ったらたくさん写真を撮りたいですよね!
気仙沼には人気の観光スポットが盛りだくさん♪
自然が織りなす美しい風景が見どころのphotoスポットをご紹介します。
気仙沼のシンボル「浮見堂」
浮見堂(うきみどう)は海の上に浮かぶ小さなお堂です。
気仙沼が日本百景に選ばれたことを記念して設置されたもので、気仙沼のシンボルになっています。赤い遊歩道からは気仙沼内湾の景色を眺めることができ、散歩コースとして人気の場所です。
ここには大漁祈願としてカツオを釣り上げた恵比寿様の像も建てられています。全国でも珍しい立ち恵比寿像となっているので必見です!
夜にはライトアップが行われていて昼とはまた違った雰囲気が楽しめます。
潮の香りと海風を感じながらゆっくり夜景を眺めるのもオススメですよ。
スポット名 | 浮見堂 |
住所 | 〒988-0013 宮城県気仙沼市魚町2-6-7 |
アクセス | 仙台方面から:三陸自動車道 気仙沼港ICから約9分 岩手県方面から:三陸自動車道 気仙沼鹿折ICから約4分 |
営業時間 | 24時間(ライトアップは日没から22時まで) |
電話番号 | 【気仙沼観光協会】 0226-22-4560 ※お電話番号はお間違えないようお願い致します。 |
自然が作り出した景勝地「岩井崎」
岩井崎(いわいさき)は三陸復興国立公園内にある景勝地。
ここは打ち寄せる波と海水が長い年月をかけて侵食することでできた石灰岩が特徴で、宮城県の天然記念物に指定されています。
岬の先には波が打ち寄せる度に潮が吹きあがる「潮吹岩」があり、見どころの1つです!
その日の波の高さによってダイナミックさは変わりますが、美しい海と気持ちのいい風を感じられる場所ですよ。
駐車場から歩いてすぐ、左手には江戸時代に活躍した気仙沼出身の横綱「秀の山雷五郎の銅像」がお出迎え。
右手には東日本大震災で17mもの津波に襲われながらも残った松があります。
奇跡的に残ったその形が、まるで龍のように見えることから「龍の松」と呼ばれるようになりました。復興の象徴のような存在になっています。
スポット名 | 岩井崎 |
住所 | 宮城県気仙沼市波路上岩井崎1 |
アクセス | 【車】 仙台方面から:三陸自動車道 大谷海岸ICより約9分 岩手県方面から:三陸自動車道 岩井崎ICより約9分 【電車】 JR気仙沼線 陸前階上駅より徒歩約40分・車で約5分 |
営業時間 | 24時間 |
電話番号 | 【気仙沼市階上観光協会】 0226-27-5410 ※お電話番号はお間違えないようお願い致します。 |
WEB | https://hashikami-kanko.jp |
気仙沼市観光協会 階上支部 |
日本一!気仙沼が誇るツツジの名所「徳仙丈山」
徳仙丈(とくせんじょう)は標高711mの山で、気仙沼が誇るツツジの名所です。
5月中旬から6月上旬にかけて見頃を迎え、およそ東京ドーム10個分の範囲に約50万本ものツツジが咲き誇ります!
見頃を迎える時期には多くのひとが訪れる人気の観光スポットです。
山頂まで登る自信がない…という方でも大丈夫!登山口付近でも鮮やかなツツジを楽しむことができますよ。
登山口から山頂までは40分程。山頂からは太平洋も望め、美しい景色が広がっています。
4月下旬から出る開花情報をチェックして、ぜひ訪れてみてくださいね!
スポット名 | 徳仙丈山 |
住所 | 〒988-0165 宮城県気仙沼市赤岩物見 |
電話番号 | 【気仙沼市観光協会】 0226-22-4560 ※お電話番号はお間違えないようお願い致します。 |
入園料 | 無料 |
まるで青い絨毯!あじさいが咲き誇る「赤坂公衆園」
気仙沼には梅雨の時期が待ち遠しくなる“あじさいの名所”もあります。それが赤坂公衆園です!
この土地を所有する方が15年ほど前から手入れを重ね、現在では毎年約1万本ものあじさいが丘一面を青く染め上げます。
丘からは、あじさいとともに気仙沼の海を眺めることができます!
無料で解放してくださっており、毎年多くの人が訪れる人気スポットです。
スポット名 | 赤坂公衆公園 |
住所 | 〒988-0152 宮城県気仙沼市松崎外ヶ沢208 |
営業時間 | 24時間 |
電話番号 | 0226-23-8971 ※お電話番号はお間違えないようお願い致します。 |
WEB | https://www.kesennuma.miyagi.jp |
大きなアーチ橋を通って大島へ!
気仙沼には「大島(おおしま)」という離島があります!
大島は2021年にNHKで放送された連続テレビ小説「おかえりモネ」の舞台地。
東北最大の有人島で、「緑の真珠」と称されるほど美しい自然を満喫できる場所なんです。
キャンプやSUPなどのアクティビティを楽しむこともできますよ!
スポット名 | 気仙沼大橋 |
住所 | 宮城県気仙沼市三ノ浜~気仙沼市磯草 |
アクセス | 仙台方面から:三陸自動車道 浦島大島ICから3分 岩手県方面から:三陸自動車道 気仙沼鹿折ICから5分 |
大島にある小田の浜(おだのはま)は美しい海と砂浜が広がる海水浴場です。遠浅で波が穏やかなので、小さいお子さんも安心して遊ぶことができます。
かつては環境省選定の「快水浴場百選」で特選(全国2位)になったこともあるほど美しいところです!
スポット名 | 小田の浜海水浴場 |
住所 | 〒988-0621 宮城県気仙沼市中山 |
電話番号 | 【気仙沼市観光協会大島支部】 0226-28-3000 ※お電話番号はお間違えないようお願い致します。 |
WEB | http://www.oshima-kanko.jp |
国の天然記念物に指定されている十八鳴浜(くぐなりまは)も行ってみてほしいスポット。
ここは砂が乾いているときに踏むと「クックッ」と音が鳴ることからこの名が付けられています。
鳴き砂は砂が汚れてしまうと音が鳴らなくなるため周辺は手を加えられていません。
浜へ出るには15分ほど歩きますが、晴天の日を狙って鳴き砂の不思議な感覚を味わってみてください!
スポット名 | 十八鳴浜 |
住所 | 〒988-0602 宮城県気仙沼市大初平 |
電話番号 | 【気仙沼市観光協会大島支部】 0226-28-3000 ※お電話番号はお間違えないようお願い致します。 |
WEB | https://www.kesennuma.miyagi.jp |
震災の記憶と教訓を伝えていくまち
気仙沼は2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受けました。
津波によって船が打ち上げられた光景をご存じの方も多いのではないでしょうか。
震災後の気仙沼では新たなまちづくりが行われるとともに、震災の記憶を風化させることのないよう様々な取り組みが行われています。
当時の爪痕が残る震災遺構と伝承館
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館には、実際に被災した校舎が震災遺構として当時のまま残されています。
校舎内を見学することもでき、地元の語り部・ガイドから実際に話を聴くこともできる貴重な場所です。
震災を振り返るとともに、災害への備え・向き合い方について一緒に考えてみてください。
スポット名 | 気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 |
住所 | 〒411-0012 静岡県三島市笹原新田313 |
営業時間 | 4月~9月 9:30~17:00(最終受付16:00) 10月~3月 9:30~16:00(最終受付15:00) |
定休日 | 毎週月曜日(月曜祝日時は開館し翌日休館) 年末年始(12月29日~1月4日) |
電話番号 | 0226-28-9671 ※お電話番号はお間違えないようお願い致します。 |
WEB | https://www.kesennuma-memorial.jp |
@kesennuma_memorial | |
X(旧twitter) | @kesennuma_ikou |
気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館 |
歴史とともに震災を伝える「リアス・アーク美術館」
リアス・アーク美術館では過去に三陸沿岸部に襲来した津波の歴史資料とともに、学芸員の方が取材した東日本大震災の記録や、収集した展示物を常時公開しています。
津波到来の時間で止まったままの時計やぐしゃっと曲がった自転車、見るも無残な瓦礫などからは自然の脅威が感じられます。
スポット名 | リアス・アーク美術館 |
住所 | 〒988-0171 宮城県気仙沼市赤岩牧沢138-5 |
営業時間 | 9:30〜17:00(最終入館 16:30) |
定休日 | 月・火・祝日の翌日(土日を除く) |
電話番号 | 0226-24-1611 ※お電話番号はお間違えないようお願い致します。 |
WEB | http://rias-ark.sakura.ne.jp/2/ |
追悼と祈りを捧げる場所「気仙沼市復興祈念公園」
気仙沼復興祈念公園は震災により犠牲になった方々を悼み、復興を祈念する場所としてつくられました。
気仙沼を一望できる安波山(あんばさん)のふもとに位置するこの辺りは、震災当時、津波から逃れるため大勢の人が避難した場所でもあります。
眼下には大きな被害を受けた鹿折地区や気仙沼内湾が見渡せ、復興の様子を感じることもできます。
公園内には犠牲になった方々一人一人の名前が刻まれた銘板や、復興祈念の象徴として建てられた「祈りの帆(セイル)」、訪れた人が震災をイメージするための「伝承彫刻」が設置されていて、いつでも誰でも追悼の気持ちを寄せることができます。
スポット名 | 気仙沼市復興祈念公園 |
住所 | 〒988-0011 宮城県気仙沼市陣山264 |
アクセス | 仙台方面から:三陸自動車道 浦島大島ICから約10分 岩手県方面から:三陸自動車道 気仙沼鹿折ICから約5分 |
営業時間 | 24時間 |
電話番号 | 【気仙沼市総務部総務課】 0226-22-3401 ※お電話番号はお間違えないようお願い致します。 |
WEB | https://www.kesennuma.miyagi.jp/ |
気仙沼の魅力めっけでけらいん!
いかがでしたでしょうか?
自然豊かで今も昔も「海と生きる」港町、それが私のふるさと気仙沼です。
新しく生まれ変わりつつある町とディープな魅力が融合する気仙沼には、紹介したいスポットがまだまだたくさん!
新鮮な海の幸を堪能できるお店や、人気のカフェ、地元色溢れる居酒屋さんなどグルメスポットもたくさんありますよ!
気仙沼の魅力に惹かれ、移住される方もいらっしゃるほど素敵な町です。
気仙沼には「一緒にやろうよ」「仲間に入りましょう」という意味の “はまらいんや” という方言もあります。
そして ”めっけでけらいん” は「見つけてください」という意味。
あなたも気仙沼さはまって、いいどごいっぱいめっけでけらいん♪
この記事を読んで気仙沼に興味をもってくれる方が一人でも増えたら嬉しく思います!
この記事を書いた人
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千葉在住、気仙沼出身のwebライター
趣味は料理・旅行・サッカー観戦
現在はさまざまジャンルの執筆に取り組んでいます。